加湿器の効果的な使い方としてまことしやか知られている、いや、一般に知られているかな?たぶん、加湿器に何らか関わっている人だけなのかも。
いずれにしても、加湿器の効果的な使い方として、もっともらしく言われていることの一つに、
床置きはダメですよ、床に置いちゃいけませんよ
というのがあります。
メーカーさん(ダイニチさん)曰く、
暖房中は床付近が比較的低温になり、加湿器のセンサーが湿度を高めに判定する場合があります。そうなると加湿器が充分な加湿をしていると誤解し、加湿量を落としてしまいます。直接床に置かず、テーブルや家具の上などに設置しましょう。
なのだそうです。
ちょっと引っかかったのは、なぜ空間の上のほうと比べて低温なら加湿器は湿度を高めに判定するのか、そのメカニズムがよく分かりませんが(湿度は気温が低い場所のほうが低いので逆にも見えるが)、まあでも、加湿器と言ったらダイニチ工業と言われるほど(ま、当社が言ってるだけですが)の加湿器の雄が言っていますので、正しいのだと思います。
で、これは家庭用の加湿器をイメージしている点に注意が必要です。
ただし、大風量のモデルは部屋の空気を循環させるため、床に置いても影響は少なくなります。
とあるように、原則、オフィスなどでの業務用の加湿器(=大風量の加湿器)は「風をかきまぜるから関係ないぜ」ということなんです。
そりゃそうです。
当社が取り扱っているものでも、水を満杯に入れれば9Kg越えです。テーブルや家具の上に奥にしたら重すぎるし。そもそも大きすぎるし現実的ではありません。
まあ、床でしょ。だいたい床でしょ。オフィスで、デカい加湿器をドーンと机の上に置いたら、お局(つぼね)さんから、「何してんの?」とイラっとされます、邪魔です、はい。
また、そもそも湿度って、冷たい空気に触れた瞬間、「グンッ!」って下がりますので、「下はダメ」とか「上はOK」とか言っても、一度、その空間のドアを開けて冷気が入ってきたら、一発で下がりますからね。じゃあ、下ダメ上OKって、そこまでこだわるところではないのではと思います。
同じことは家庭でも言えます。それに、とても小さな加湿器であれば、テーブルの上や家具の上に置いて、こじゃれた感じにできますが、スペースの問題もありますしね。
ということで、
「低温なら加湿器は湿度を高めに判定する」のはなぜ?
床置きが良いとかダメとかにこだわらなくてもいいんじゃない?
というのが当社の見解です。