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お相撲さんで加湿の話

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長い冬が町を包んでいた。私の部屋も乾燥が進み、口の中がカラカラになり、肌もカサカサになってしまっている。毎年のことだ。毎晩、眠りにつく前にグラスに水を入れ、部屋の隅に置いてみたが、その微弱な加湿効果では全く乾燥を抑えることはできなかった。

ある夜、うつらうつらとしていると、ふと奇妙なことを思いついた。それは、加湿器がないなら人間の汗を利用するというものだった。だが、ただ汗をかくだけでは十分な量にはならない。そこで思いついたのが、相撲だった。

翌日、地元の相撲部屋に連絡を取り、二人の若い力士を家に招くことにした。力士たちは二つ返事で承諾し、私の家に足を運んでくれた。我が家の畳の間で相撲の勝負が始まった。

力士たちは体をゴチャゴチャとぶつけ合い、汗をたっぷりと流した。床の間に置いた勝負所で、彼らの身体から飛び散る汗が部屋全体に広がり、じわりと湿度が上がっていった。冷たい冬の空気は彼らの熱気で温まり、部屋がほんのりと暖かくなった。

しかし、やはり人間の汗だ。漂う独特の香りは決して良いものとは言えなかった。それでも、乾燥から解放され、心地よい睡眠を得ることができた私はその臭いを受け入れることにした。

この一連の出来事は町中で話題になり、私の家は地元の相撲部屋の力士たちが定期的に訪れる場所となった。それは冬季限定の特別なイベントで、毎年この季節が来ると近隣の人々も楽しみにしていた。

我が家の冬は、力士たちの激しいぶつかり合いとともに過ぎていった。乾燥はもはや問題ではなく、「お部屋に大きなお相撲さんが二人もいるのはそもそも暑苦しいな」という新たな課題が生まれたが、それもまた次の冬の楽しみとなった。

こうして、家に加湿器がないという問題は相撲という答えで解決したのだった。

予想もしなかった副次効果もあった。それは私自身がしこを踏むことで足腰が安定し、健康になったというものだ。

始めは力士たちが土俵を作るのを見守るだけだった。だが、次第に私も興味を持ち始め、何度か自分で踏むことに。最初はぎこちなく、土俵(私のお部屋)の端から端まで踏み切るのがやっとだった。しかし日々の繰り返しで足元が確実になり、しっかりとした姿勢が身についていった。

その結果、以前は寒さでこわばってしまっていた足腰がぐんと柔らかくなり、まるで若返ったかのように思えた。それと、毎冬、あれだけカサカサしていたお肌も口の中も、今年は幾分かはマシになった。新陳代謝がよくなったからだろうか。

冬場の乾燥対策として始まったこの作戦は、予想もしなかった形で私の生活を豊かにし、健康にも寄与してくれた。今では毎年この季節になると、力士たちが訪れることを心待ちにしている。

 
ごっちゃんです。

 
 
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