ここで加湿器の使用の期間(いつまで使うか)についてお話しています。
加湿器の使用期間が限られているのなら、レンタルという選択肢も魅力的だ。
冬の間や花粉症の時期など、特定の季節にだけ必要になることが多い加湿器は、オフシーズンの保管場所に悩んでしまうことも少なくない。シーズンが終わればほとんど使わないというのであれば、購入よりも必要なときだけ借りられるレンタルが合理的だと言える。
加湿器のレンタルには、まずオフシーズンに自宅で保管する手間がかからないという大きな利点がある。とくに日本の住宅は収納スペースが限られていることが多く、冬場以外に出番のない家電をしまい込んでおくのは意外にストレスになりがちだ。返却してしまえば置き場所の心配から解放され、家がすっきりした状態をキープできる。さらに、レンタル品なら壊れてしまったときの修理対応なども基本的には借りた業者に任せられることが多く、メンテナンス面での安心感もある。
加湿器を購入したいが、超音波式か気化式か、はたまたハイブリッド式がいいのか分からない……という場合にも、レンタルを利用して複数の機種を試すのは良い方法だ。しばらく使ってみれば、部屋の広さや使い勝手との相性が判断しやすい。特に加湿器は、実際に運転音や手入れのしやすさを体験してみないと、自分に合うかどうかが分かりにくい。レンタルなら、「試してダメなら別の機種に」も気軽にできる。
一方で、借りるための費用がどのくらいになるのか、事前に見積もっておく必要はある。シーズン通して使うなら、レンタル料金が積み重なって購入費を上回ってしまうこともないとは言い切れない。また、レンタル規約によっては故障や汚れへの対処がどう扱われるかに違いがあるため、安心して使うためにはそのあたりのルールもきちんと確認しておきたいところだ。
とはいえ、短期間だけ使用するのであれば、買い取りだとどうしても経済的にも保管場所的にも「もったいない」という感情が生まれがちだ。使わない加湿器をオフシーズンに押し入れの奥へしまい込んだり、掃除のタイミングを逃して気づいたら水垢がこびりついてしまっていたりするより、必要な時期だけ快適に使い、不要になればすぐ返却できるレンタルのほうが快適に感じる人は多いはずだ。
いずれにせよ、加湿器は明らかに使う季節が限定されやすい家電だ。独自のライフスタイルに合った使い方を模索するなら、一度は「レンタル」という選択肢も検討してみるといい。家が狭くて収納が少ない、あるいはいろいろな機種を試してみたいという理由があるなら特におすすめだ。使用期間が限られているからこそ、無理に購入しなくても上手に加湿を取り入れて、心地よい住環境を整えていきたい。