少し前に扇風機のご要望をいただき、無事に発送しました。
お客様は、大手のちょっと特殊な業務を行なう会社様で、扇風機のご利用方法はいたって健全で、体育館(と言うのかな、社内のアリーナのような場所)での式典でのご利用でした。
ご利用は1日だけでしたので、万事問題なくご利用いただき、ご返却をいただきました。
数日して、お客様からわざわざ感謝のお電話をいただき、お力になれてよかったー思っていたのですが、お客様の次の言葉にめちゃ驚きました。
「ヤマトさん、集荷の電話したら、集荷にいけないとのことだったので、僕、直接ヤマトさんの営業所まで持って言ったんですよ」
えっ!?
集荷に来てくれない!?なぜ?
しかも、お客様には6台ご利用いただいて、6台を自力で営業所まで持っていってもらった!?
よくよく聞いてみますと、お客様のオフィスからヤマトさんの営業所までは来るまで5分という近さで、会社のバンで運んだとのこと。
それでもお手数をお掛けしたことに変わりはないので、おかしいなあと思い、ヤマトさんに電話で聞いてみました。
で、あっさり集荷ができなかった理由が分かりました。
なんでも、お客様の会社様のグループ会社に輸送会社があり、お客様の会社様の輸送周りの業務はすべてそのグループ会社が担っているとのこと。
そこに、たとえばヤマトさんや佐川さん、西濃運輸さんなどの輸送会社は、原則入ることができないのだそうです。
たとえばお客様の会社様の社員様がヤマトさんを使おうとすると、いったんそのグループ会社のトラックが集荷に来て、集積所のようなところにヤマトさんが取りに来るのだそうです。
いわば、「うちのシマのことは、うちのルールでやってもらう(クワッ)」ということだそうです。
平たく言うと、輸送は他社じゃなくグループ会社を使おうね、というビジネスの世界では当たり前のことをお客様の会社様はやっていらっしゃるだけでした。
でも、結局グループ会社さんの集積所からヤマトさんが扇風機を集荷するわけだから、なんでヤマトさんは集荷を断ったのだろうと、よくよく聞いたところ、
当社の輸送では、たいていの場合、保険をかけています。
輸送中に製品に何らかの破損や故障が起こった場合に備えて、まあ正直万が一にもそんなことはないのですが(実際、今まで一度もない))、文字通り念のための保険です。
で、この保険が掛けられた荷物は、ヤマトさん以外は運べないのだそうです。つまりヤマトさんの保険が掛かっているものを、関係のない第三者(ここではお客様のグループ会社)が運ぶことはできないのだそうです。
ヤマトさんはお客様の敷地には入れない、おまけに、保険の関係でお客様のグループ会社からあずかることもできないとなり、それで、「集荷できないので、営業所まで持ってきてほしい」ということになったそうです。
当社としては、「じゃあちゃんとお客様のそのこと説明をしてくれたらよかったのに」と言ったら、ヤマトさん、ちゃんと説明してくれていたそうです。「でも、たぶんご理解されていなかったような気がします」とのことでした。
ヤマトさんのご対応は完璧でした。
お客様、最近現在の部署に移動してきたばかりで、自社の輸送周りのルールを理解しておらず、ヤマトさんの説明が「なんじゃらほい」だったようで、それで肝心なところを端折って「ヤマトさんが集荷に来てくれないので、自分で営業所に持っていった」とおっしゃっていたようです。
お客様、、、端折りすぎ(笑)
こういったことはかなりレアケースのようですので、たいていのお客様はご心配いらない部分だと思います。
それでも、「うち、指定の輸送会社があるよ」ということでしたら、事前にお知らせくださいませ。