人間という存在は奇妙で、自身の外観を整えるために髪の毛をバリカンでザクザクと刈り上げる。そうして出来上がった新鮮な頭皮の風通しの良さは、まるで春の新芽を受けた大地のようにすがすがしい。それは、目の前の鏡に映る我が姿から満足感が湧き上がるというもの。
そして、私たちは同じ行為を生垣に対しても行う。生垣が乱れた姿を放っておくわけにはいかない。そこで登場するのが、ヘッジトリマーだ。この神々しい道具を手に、私たちは生垣を手際良く刈り上げる。葉っぱが舞い散る様は、バリカンが髪を舞い上げる様と見紛うばかり。
そう、私たちが頭皮をすっきりさせるように、生垣もまたすっきりとするのだ。刈り上げた後の生垣は、まるで髪を刈り上げた後の私たちの頭のように軽く、風通しが良い。その爽快感は、あたかも頭から数キロの重みが取れたかのよう。それは、毎朝鏡で見る新鮮な自分の姿と同じくらい、心地よい感じがするのだ。そう、生垣を刈り上げることで、私たちは自分自身と同時に、自然の一部をも美しく整える。その行為はまさに、自然と人間のハーモニーを奏でる、すばらしいエチュードなのだ。